活動報告 2021年 |
2021/03/08 | 袋井商工会議所伴走型支援の経過報告 |
梅の花が春を告げる頃になりますと、私達ベストブレーン浜松の今年度業務も終わりが近づきます。
さる2月19日(金)に袋商工会議所におきまして、『経営発達支援計画 事業推進協議会』が開催されました。この協議会は袋井商工会議所が行った令和2年度の事業の事例紹介及び事業報告される会議です。この事業の支援専門家として、ベストブレーン浜松が支援した2事業が紹介され、参加者の方々から多大な評価をいただきました。
各企業の経営課題ごとに専門性の高い担当者がチームを編成して対応する「チーム・コンサルティング」の手法が評価された結果だと、メンバー一同大変うれしい気持ちで事業年度を終えることが出来ました。
報告されたのは、以下の2つの事例です。
1、 ものづくりドック (製造業支援事業)
2、 生産性の向上並びに働き方改革達成事業
(ICT活用支援事業)
2つの事例に関しまして、事業推進協議会までの過程と支援の概要をご紹介します。
1、ものづくりドック 支援企業 :3社 |
10月 支援企業3社が決定し各企業への取り組み方法と担当者の決定をしました。
各企業3人が担当し、支援活動を開始しました。
11月 経営課題を浮き彫りにし、各担当者の得意とする視点からアドバイスを実施しました。
12月 計4回の訪問を通して対応策の支援をしました。
12月末 3社それぞれに最終報告会に向けたすり合わせ会を実施し、提案内容のまとめをしました。
1月末 各企業に対して最終報告会を実施しました。
【支援の概要】
【I社】 担当 :大石、小川、宮崎 |
・経営課題の抽出と今後の対策についての総合的助言
・クドバス手法による技術・技能マップの作製と伝承計画の策定
・作業分析ツール「動作解析ソフト」を活用した伝承技術の動画マニュアルの作成
・5Sの改善による現場の整備と労働生産性の評価方法の支援
【M社】 担当 :大石、増井、小野、小西 |
・経営改善テーマとして、利益構図からの事業活動の優先順位を決め、中期計画書作成の指針を提示
・生産性向上を目指した3項目の取り組み提示と具体的な運用のための助言
【T社】 担当 :大石、藤田、山脇 |
・経営全体の評価と今後の方向性を提示し、中期計画作成のための指針を提示
・新規事業の推進方針と直近の課題解決に対するアドバイス
2,ICT活用支援 支援企業 ;3社 |
この事業は、当日都合のつくメンバーが全員集まり、ブレーンストーミング形式で経営課題を抽出することからスタートしました。この手法も「チーム・コンサルティング」 ならではの特徴です。
経営課題が明確になったところで、支援チームを形成し、その後は「1,ものつくりドック」と同様の経過を経て、2月10日、最終報告会を実施しました。
【支援の概要】
【U建設】 担当 :小川、小野 |
・トライアル中のICTツールの実務的な運用手順を提示
・手書き帳票の廃止、デジタルでの可視化、社内共有化により経営管理資料として活用する仕組の提示
・現場へのICT活用の啓蒙活動と社員全員の利用拡大の手法をアドバイス
【T農園】 担当 :小野、小西 |
・担当者育成 資料のデジタル化 データ分析、活用法の支援
・水稲生産実施計画のデジタル化に関する手法のアドバイス
・導入済みの管理システムの活用検討と、先行実例の紹介
・先進事例現場の見学計画の提示
【Y農園】 担当 :小西、小川 |
・スタッフ間の業務連絡ツールの実用化、タスク管理の実用化を提示
・スタッフが自発的に改善に取り組むことができる仕組みとして、デジタル化への小集団活動の提案
・継続テーマに対応する計画作成手法のアドバイス
私達ベストブレーン浜松は、来年度も「チーム・コンサルティング」により、事業者様の経営課題を多方面から分析し、的確な課題解決策を提示し、お役に立てることをお約束します。
ベストブレーン浜松 山脇保生