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2023年 活動報告詳細

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   12月   30日(土)   事業方針説明会(12月21日)を支援しました。

1. 企  業: 樹脂金型製造

2. 支援期間: 2022/9~2023/12  (1年4ケ月)

3. 支援体制: チームコンサル(事業経営・現場改善担当1名、経営企画・経理/財務担当1名の2名体制)

 

4. 説明会実施の趣旨

自動車業界は、今、激変しています。

当企業もこの外部変化に合わせて事業構造の見直しを実施してまいりました。 このほど新たな事業方針が決まりましたので外部機関に説明会を実施しました。 参加機関は総勢4社の8名と豪華な顔ぶれとなりました。

 

5. 説明項目

・基本方針(新たな事業構造)

・今までの経営状況と改善振り返り(新事業構造の検証結果)

・現状抱えている課題(ローカルベンチマークで自社の立ち位置を見える化)

・課題解決に向けたアクションプラン、マイルストーン、ロードマップ

・売上計画、利益計画、設備投資計画、人材確保・教育計画

・計画達成のための現場指標

 

6. 成功の秘訣は何か?

🔷変わることへの決断

・変わると言うことは、現状を否定することでもあり、多くの経営者はこれを嫌います。でも外部環境は常に変化をしているのだから変わって当然だと思うことが必要です。・・・あの瞬間を今でも鮮明に覚えている。支援して半年ほどたった時だった。 誠心誠意を込めた数々の提案も歯ごたえがなく心配になってきた頃でもあった。 その時社長が言った。「今まで、いろんな方を巻き込んで支援頂いたことに感謝します。これからは私が応える番です」・・・・。

🔷社員を巻き込んだ取組

・多くの中小企業は社長一人で悪戦苦闘している姿を多く見かけます。社長一人の力ってそんなに大きくありません。多くの書籍に「会社は社長で決まる」とありますが、そんなことはありません。社長の手の及ばないところは社員に助けてもらえばいいのです。ところが多くの同族会社の社長はこれを嫌う。それは社員を巻き込むと言うことは「いいことも、悪いことも全て伝える」ことになるのだから結構決断が難しい。・・・巻き込んで良かったと思えた瞬間が今でも蘇る。社長が決断してくれた。幹部社員でタスクを組み事業構造変革の議論がスタートした。その冒頭で私から「企業経営の実態」を包み隠さず説明させてもらった。この時出た二人の意見に感銘した。一人はすくっと立ち「提示されたテーマの一つは私にやらせて下さい」こんな前向きな発言は久しぶりだった。 もう一人は私がいろいろ課題について語り始めた時だった。「私たちはもう20年もこの仕事をやってるのですよ。そんなことは分かっている。ただ、発言できる場がなかっただけです。」自分たちの会社は自分たちが一番わかっている。だから、任せて欲しい・・・そんな力強い発言であった。案の上、その後、彼から出された意見は素晴らしかった。

🔷全社一丸になった取組み

・報告会は議題に沿って一つ一つ消化していった。

その途中で、社員の方々から代わるがわる変革に対しての自分の考えを熱く語ってくれた。参加外部機関からは「変わることへの熱意を感じた。変わることも大変だと思うが、是非、全社一丸となって成し遂げて欲しい」とエールを送ってくれました。

 

7. BBHならではの活動

・私たちは企業出身者で構成するコンサル集団です。前職ではアナリストを対象とした企業説明会も沢山経験をしてきました。今回もその視点で説明会に臨むことができました。社内だけでなく外部利害関係者も巻き込んだ改善がとても大事なことを理解しています。

最後になりましたが「社長さんの英断」と「幹部社員皆様の真剣な取組」にエールを送りたいと思います。


文責: BBH代表 大石勝美

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12月   26日(火) 《TEA TIME》パリへのお誘い

 活動報告は、弊社のコンサルタント実績を皆様にお伝えするコーナーですが、今月より《TEA TIME》と称して小休止的な幅広い話題も入れることになりました。第一話として、山脇(事務局)から「皆様にお勧めするパリの過ごし方」という話題を提供させていただきます。

 パリの魅力と言えば、美しい建物、街中にある多様なカフェ、伝統と革新のグルメ、充実した美術館、安らぎの公園などが挙げられていますが、私がこのコーナーでお勧めするのは、『美術館巡りで美意識を鍛える旅』です。毎日忙しく仕事をされて、「そんな時間なんてないよ!」とお考えの経営者の皆様に御提案したいと思います。経営と美意識にどういう関係があるのか・・という根本的な疑問につきましては、次回にその理由を述べさせていただきます。とりあえず今は、来年の春に1週間の休暇を確保してください。(夏に近づくにつれて、オリンピックの影響が出ます)パリ5日間滞在モデルをご紹介します。

 早速、今パリに到着したことにしましょう。ここで重要なことは、いわゆる市内観光を最初の1日で済ませるという意識を持つことです。なぜならば、あとの4日間を『美の旅人』として行動する為です。

1日目の市内観光には、バスの利用をお勧めします。窓から街並みを眺めることにより、パリを俯瞰して感じられる楽しみがあります。これは地下鉄だと経験できません。では、バスに乗ってどこに行くか?観光順路をご紹介します。(地図参照)。まずはエッフェル塔に向かいます。そこから凱旋門、凱旋門からはバスに乗らず、シャンゼリゼ通りを街ブラするのがいいでしょう。疲れたらシャンゼリゼ通りの途中からバスに乗ることもできます。そんな風な手軽さでバス停がどこにでもあり、頻繁に来てくれます。セーヌ川沿いまで行き、コンコルド広場あたりから対岸のオルセー美術館をながめつつも、ルーブル美術館はここか!などと確かめながら、シテ島に向かいます。シテ島では、やはり再興しつつあるノートルダム寺院に立ち寄りたいものです。焼け落ちたタワーの修復がどのくらい進んでいるかをつぶさに見ます。忘れてましたが、シャンゼリゼ通りを歩いている間にカフェでランチを取ります。シャンゼリゼ通りのおしゃれなカフェのテラス席で、パリの華やかさを感じながら『芸術に向かう気持ち』を整えましょう。

 さて2日目からの4日間がこの旅の神髄となります。パリという居心地のいい雰囲気の中で、ゆったりと流れる時間に身を置き、美術館での絵画鑑賞を1日の中心に置く旅です。これが基本です。候補の美術館は以下の4つがいいでしょう。ルーブル美術館、オルセー美術館、オランジェリー美術館、マルモッタン・モネ美術館か近代美術館(ポンピドーセンター内)を選びます。パリには、他にもたくさんの魅力的な美術館がありますが、決して1日に2つの美術館を訪れてはいけません。入ってくる情報が多すぎて肝心の美意識が鈍ります。筋トレのやり過ぎとおなじです。

 朝はゆったり朝食を! ホテルで取るのもよし、近くのカフェに入るもよし! メニューはクロワッサンにカフェオレ、チーズとハムくらいですが、さらに食べるとなると卵料理とフルーツと広がります。朝食後、予め予約してある美術館に向かいます。コロナ後は当然となっているみたいですが、オンラインでチケットを取っておく必要があります。時間指定になっていますので、午前中に入館するにはかなり早い時期に手に入れておくことが大切です。絵画の見方にも4Pが大切だという納得感のある説がありますが、この説明も次回に持ち越します。絵画を前にしたら、まずは無心で見ることが第一歩です。自然に心が落ち着くことを確かめ、考えを巡らせることで感性を磨くことができると自覚することから始めます。よくある話ですが、一日で何か所も回って疲れ果てたり、逆に「見た!」というだけで写真を撮ってヨシ!で済ませるのは、もったいない時間の使い方と言えます。疲れない範囲で美を感じる時間をゆったりと持つことです。

 参考のために、オルセー美術館のWEBチケットと、街を自由に楽しむための交通系ICカード「ナビゴ・イージー」を添付しました。オルセー美術館のWEBチケットは、時間指定されています。直前に購入したため午後になってしまいました。ナビゴ・イージーは、無記名・チャージ方式で使用でき、地下鉄、バスが自由に乗れるので便利です(suicaと同じ)。ついでに添付した右端のミュージアムパスは、2日間で回りきることが前提となっていますので、お勧めではないです。

オルセー美術館、WEBチケット

ナビゴ・イージー

美術館共通のパスですが、2日間で4か所くらい回らないと元が取れません。


 美術館を出たら、少し遅めのランチを楽しみます。今見た絵画や作者に思いを馳せて、ゆったりと余韻に浸る時間を取ってください。場所はもちろん外にテラス席のあるカフェがお勧めです。オランジェリー美術館から続くチュイルリー公園内にあるカフェなどは最高です。その後は街ブラの時間に充てるのがいいでしょう。セーヌ川沿いの遊歩道やサンミッッシェル通りやサンジェルマン通りなどの大通りも興味深い街の風景が味わえます。ご存じシャンゼリゼ通りは、高級ブランド店が連なるイメージですが、昔からあるそのような店は素通りして、おしゃれな庶民向け人気店に立ち寄ることをお勧めします。例えば、フランス発の総合スーパー「MONOPRIX」、食品から雑貨まで幅広い品揃えで人気のあるお店です。「ZARA」は、企画・デザインから製造・販売までを自社で担っているスペイン発のファストファッションブランドです。2週間単位で新商品が投入され、店頭には常に新しい商品が並べられていることで知られています。短い間ですが、パリに住んでいる感覚で4日間を過ごすには、こんな店で買い物をしたり、マルシェ(市場)をのぞいてみる時間を取ることがいいかと思います。

 夕方から夜にかけては、ディナーの店探しが目的の街ブラ散歩がお勧めです。ディナーは高級レストランに行く必要はありません。ホテル近くのカフェやビストロで充分です。いい店を見つけて毎晩通えば4日間でも、行きつけの店になります。行きつけの店で毎晩違うメニューを注文すれば、食事のバリエーションも広がりますし、その店のマダムやムッシュとも仲良くなれるでしょう。こうしてパリを自分の中に取り込んでいきます。ホテルの立地のことで一家言あるとすれば、宿泊はモンパルナス界隈をお勧めします。なぜならば、この地域はその昔、芸術家たちの溜まり場であり、ここから絵画のアイデアが生まれ、芸術が熟考される場所だったからです。そのころから脈々と続くカフェ文化が今でも息づいています。

モンパルナス界隈のカフェ

ポンピドーセンター界隈のカフェ

典型的ランチ

夜はエスカルゴも・・


 このような1日を、連続して4日間過ごします。世界中の人々がこの街に惹かれる理由は、パリが訪れる人々を拒絶しない寛容さを持っているからだと言われます。この4日間で、この意味が身をもって感じられるようになります。パリの街そのものやパリに住んだ画家達と精神的な交流ができるような気になります。さらに4日間余裕を持ってアートに触れたことで直観、感性、美意識という部分が磨かれているはずです。そして自分の感覚が研ぎ澄まされ、自分と向き合うことで、『本来の自分らしいこと』をしなさいという天の声が聞こえ、事業の差別化になるアイデアが浮かんでくるのです。(本当です)

 これが、なぜ経営者は美意識を鍛えないといけないのか・・という命題の回答に繋がります。ここまで書いてかなりの分量になってしまいましたので、この命題の詳しい話と絵画の見方4Pの話は次回に持ち越させていただきます。お目通しいただき、ありがとうございました。

                              文責:(10月にパリに行った)山脇

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   11月   13日(月)  フォローアップ診断を実施しました。

1. 企  業: 有限会社 タナカ製作 (プレス・溶接部品メ-カ-)

      https://www.tanaka-seisaku.jp/

2. 実施期間: 9月~10月 計3回

3. 診断内容: 3年前に「中期経営計画策定」のお手伝いをさせて頂きました。

今回は、それから2年目の決算期が終了しましたので、計画が順調に推移しているかを診断させて頂きました。

 

🔷具体的な診断内容

・今までの経緯と当フォローアップ診断で明らかにすべき事項

・拡販状況を見る

・損益状況を見る

・生産性を見る

・資金状況を見る

・アクションプランの進捗を見る

・ローカルベンチマークを見る

・PPM(Product Portfolio Management)による収益改善効果を見る

・将来に向けた提案

結果はとても良好でした。

私達は沢山の企業さんを見てきましたが、今、浜松地区では自動車関連企業さんの多くが経営難で悩んでいます。その中で元気に活動されている姿は、私達支援機関は勿論のこと「ものづくりの街浜松」の地域に対しても、とても元気を与えてくれています。

 

🔷元気な秘訣は何か?

それは、社長さんの取り組み姿勢にあります。

「想いを 行動に移し 形にする」そんな姿勢が素晴らしい。

・想い・・・取引先さまの困りごとを解決する。それを一心に考える。

・行動に移す・・・自社の持っている技術、知見、設備、管理ノウハウの全てを使って考える。今までやったことのないこともトライする。そして後悔のない質を究める。

・形にする・・・共に繁栄することを基本とする。一方の繁栄だけではない。中小企業の特質を考えた形を考える。 大手がよく言う ”べき論” ではない。 地に足が付いた答えを出す。

🔷事務所に入ると元気が見える

トントンと階段を上がって、事務所のドアを開ける。 するとそこにショーケースがある。 覗けば、沢山の複雑形状部品が所狭しと並んでいる。 これすべてプレスで作ったと言う。 一枚の鉄板からこんな形ができるとは全く不思議に思う。 その部品の一つひとつに社長さんの想いが詰まっている。 素人の私に熱心に教えてくれる。 「この深絞り成型は、西部地区でやれるプレス屋さんはないと思う」「そりゃ凄い」「今はアルミでトライしている。あとちょっとまできた」「コストは工程が少なくなった分だけ型費が安くなる。ここをお客さんに分かってもらいたいがなかなか難しい。 その分も安くしろと言う。 双方あゆみ寄りができればもっと広がるのになぁ~」・・・と、熱弁はいつまでも続く

 

 

4.BBHならではの活動

このフォローアップ診断は、県信用保証協会さんからの依頼で対応したものです。それにメインバンクさんも加わって頂き、三社の意見を頂きながら進めました。 三社が連携してより良い企業さんのサポートができればと思っています。 こんなことも対応できるところが私達の強みです。

 

 

5. 最後に

この素晴らしい企業さんに興味がある方はご連絡ください。

紹介させて頂きます。

 

文責: BBH代表 大石勝美

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   10月   16日(木)  「自動車関連企業のこれから」をテーマにした勉強会を実施しました。

1. 企業概要・・・某機関

2. 実施期間・・・2023年3月~10月の計5回

3. 実施内容・・・「100年に1度の変革期」と言われている自動車業界の中で、関連する各企業様にどんな支援をしていけば良いだろうか?

・・・そんなテーマで某機関さんと協同勉強会を実施してまいりました。

 

静岡県西部地区は自動車関連企業の集積地でもあります。 その集積地であります浜松地区は、今、大変苦しい状況となっています。 私たちが企業をご支援する中で「売上減少で経営が苦しくなった」と相談を受けることが一番多くなっています。

 そのはずです。自動車生産台数は右肩下がりが続いているからです。 1990年代の1350万台をピークに、2000年初めに海外生産移転で1000万台に減り、続いて2008年にはリーマンショックがあり900万台に、そして近年はコロナ影響や半導体供給不足で700~800万台を行ったり来たりしています。 そして、これから先も、EV化を初めとするCASEや人口減少の影響を受けて減少していくとの見方が主流となっています。

 

量的成長が終わった、今、企業はどうかわるべきか?

 

そんなことを、議論してきました。

導き出された答えは「企業は勿論、各種支援機関も変わらなければならない」でした。

 

4. BBHならではの活動

私達は企業出身者で構成するコンサルタント集団です。企業戦士としての経験と実態に即した深い知見を強みとしています。 これに某機関さんが保有している「組織力、データー蓄積力、地域経済を支える資金力」と共に、新しい支援を提供していきたいと思っています。 何よりも、この浜松地区の繁栄を自身の喜びとして頑張っていきたいと思います。 どうぞご期待くださいませ。

 

文責: BBH代表 大石勝美

 

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   5月   19日(金)  IT導入補助金支援事業者に採択されました。

2023年5月1日 合同会社ベストブレーン浜松はIT導入補助金支援事業者に採択されました。

採択されたITツールは株式会社日本生工技研の作業分析・作業改善ツールソフト「タイムプリズム」です。

メーカーHP → https://www.jiet.co.jp/timeprism.php

 

「タイムプリズム」は作業をビデオで撮影し、パソコン上で映像を再生しながら作業分析を行う改善支援ソフトです。

日頃の製造業務を行う中、ビデオを撮り、だれでも改善活動に入ることができるように、そして効率的に現場のボトルネックを見つけ、その改善策を見出すことができることを目的に開発したソフトウェアです。

 

株式会社日本生工技研のHPより転載

当社はタイムプリズムの導入とタイムプリズムの利用による作業分析及び作業改善について、IT導入補助金を活用して導入することを支援します。

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