活動報告 2020年 |
2020/12/05 | 袋井商工会議所への広報活動支援 |
オンライン経営相談
事の始まりは、袋井商工会議所からの「オンライン経営相談」に関するサポート依頼でした。ベストブレーン浜松のメンバーとして小川氏、宮角氏と私が担当になり、「オンライン経営相談」のマニュアル作り、貸し出しiPadの設定、操作説明マニュアルの作成を行なって納品致しました。次に「オンライン経営相談」を広く知って頂くために、商工会議所の主な業務である経営相談全体の広報活動として、プロモーションビデオと経営相談をサポートする専門家紹介ビデオを作成することになりました。私はコンサルタントとして業務分析、教務改善を手掛けて参りしましたが、広報活動を支援するコンサルタント業務は初めての経験でした。
プロモーションビデオ
如何に企業家に「経営相談」をアピールするか、利用者の立場になって魅力ある経営相談の姿を検討致しまし
た。商工会議所のご担当者と共に何度も経営相談ビデオのシナリオを検討し、初めに経営相談の概要、相談企業の事例、経営相談の手法説明に構成を決め、次にアピールできる写真・動画を選定し、絵コンテを作成して作成チームの認識を合わせました。そこから撮影に入りました。商工会議所の皆さん、事例企業の皆さんのご協力を得て無事に撮影が完了し、その後ナレーションを付けて完成させました。
専門家紹介ビデオ
撮影に慣れていない専門家の皆さんに無理を言ってカメラ目線でお話し頂きました。皆さん、講演や研修会講師として人前で話すことに慣れていますが、カメラ目線で話すことに緊張感やテレもあり表情が硬いところもありましたが、3、4分前後にまとめて頂き、さすが専門家という感じでした。
手前みそになりますが、参考までに私のビデオを下記にご紹介します。
コンサルとしての気付き
今回の広報活動の支援を行なう仕事において幾つかの気付きがありました。
一つ目は動画でアピールすることです。ICT技術が普及し、さらにコロナ禍にあってテレワーク、オンライン授業が当たり前の時代になりました。また、YouTube、Instagram、TikTokなど動画を扱うアプリが普及し、動画が日常使われる時代になっています。このような時代背景で、企業が動画を利用してプロモーション活動を行なうようになってきたということです。私も学生たちに授業でアピールするように「バーチャル工場見学」など動画を活用しています。
そこで、地場産業の企業もホームページなどで動画を取り入れて自社の紹介や、動画によるオンラインショッピングなどに積極的に活用すべきということを痛感しました。
二つ目は今回訪問した企業の中で業種を超えてコラボレーションを行ない、素晴らしい製品を作成しています。
両者の出会いは展示会会場で出合ったとのことでした。この出合いをヒントに出会いの場をオンライン上でできればと思いました。例えば「自社の技術力」という場を設け、各社が自社の技術をアピールすることによって異業種間のマッチングが可能になればということです。
ちなみに今回取り上げたコラボ商品です。
三つ目に素晴らしい独自の製品を製造している企業が多々あると思いますが、製品の実物をアピールする場があればといいのではと思いました。浜松駅のコンコースには決められた企業が交代にアピールする場を持っていますが、地場産業の企業の方に何か月が常設で製品を展示する場あればと思いました。
今回のプロモーションビデオで取り上げた作品を右に紹介します。
中小企業の皆様をサポートするには、アイデアを出し合って今までにない方法で真に役立つことを我々コンサルチームとして「One Team」でサポートして参りたいと考えています。
以上
小野 哲
BBH経営コンサルタント
2020/11/01 | チームコンサルティングの打ち合わせを行いました。 |
私達のコンサルタント集団では「チームコンサルティング」を強みとしております。 今日はそんな裏舞台を紹介したいと思います。
オファーを頂きますと、まずは、専任の者が企業様を訪問して、ご要望をしっかりお聞きします。 その上で最適メンバーを選出し、コンサルティングの方法を議論しあいます。 ここが、他の個人専門家とは違ったところになります。
実は、正直言いますと、ここが大変難しいのです。
なにしろ、各分野で活躍している専門家どうしがぶつかり合って議論するのですから、議論はドンドン広がってきますし、突然、各論をぶつけてくる者もいますし、とにかく大変です。 でもそこは、さすがにプロ、一番優れた考えに集約されていくのです。 白熱していた議論も時間が経つにつれて次第に治まってきます。 こうして答えを導き出します。
と言うように、ここまで来るのに一苦労ですが、このことがとても良い結果を生むのです。 なにしろ、企業様が抱えている課題を複数の専門家が多面的に捉え、その解決方法を探っていくのですから、企業様からどんな要望が出ても、だいたいは対応できるわけです。
そう、私達のコンサル手法は「広げて絞り込む」です。
ここに、私達は、他のコンサルタントにはない「実践的で実現性の高い提案」ができる価値を見つけ出しているのです。
文責 大石勝美
2020/10/25 | 袋井商工会議所の伴走型事業「ものづくりドック」が今年も始まりました。 |
ベストプレーン浜松のメンバー8名がチームコンサルティンで実施します。
複数の専門家が多面的な視点で課題を探り、チーム力で解決策をまとめるやり方は高く評価頂いております。 あなたの企業にもこの形で支援をしていきます。 経営革新をお考えであれば、是非、お声を掛け下さい。
2020/09/11 | コロナ禍に於ける企業活動支援 |
浜松地域周辺の中小企業の現状は、主要な産業で有る自動車関連部品生産で内燃機関から電気・燃料電池中心への構造転換(技術革新への追随)や自動車以外の他業種への進出の必要性が叫ばれる中、経営者の高齢化とその後継者難、又グローバリゼーションの広がりによる大手企業の海外進出と部品購入先の多角化により既存取引先への売上の減少と日々厳しさを増しています。本来であれば新製品開発や販路開拓に積極的に対応を行う事が必要ですが、負担の大きい設備投資も決断出来ず、何とか縮少均衡を図りながら課題を先延ばしている会社が多いと思われます。加えて今年に入って急激なコロナウィルスの感染拡大により、企業活動が大幅に制限され、更なる売上高の減少等を引き起こしており、兎に角目先で売り上げを増やす事が至上命題になっています。
一方大手企業もグローバリゼーションの波に乗り、徹底した工場の海外展開や部品調達の多角化を行い、コスト低減に努めて来ましたが、ここに来て感染症の拡大での渡航制限や物流の停滞、又自国主義による自由貿易の制限が始まり、行き過ぎたグローバリゼーションの見直しが始まっています。
この様な背景の中BBHとして浜松地域周辺の製造業にどの様な貢献を行えるのかを考えた時、海外展開を主体にしている自動車関係業種以外の大手企業と、技術は有るが既存の業界としか繋がりの無い中小企業を結び付けるお手伝いが出来ればと考えている次第です。
幸い「公益財団法人浜松地域イノベーション推進機構」がその様な業務を積極的に進めており、タイアップして活動を開始しました。8月で活動をスタートして3ヶ月になりますが、コロナ禍での制約がある中で一部に具体的な進展が見られおり(下記参照)、今後より積極的にマッチングを進め、浜松地域の製造業の発展に寄与して行きます。
具体例)
大手企業1社にそれぞれ独自技術を持つ中小企業8社を紹介し、3社とはNDAを締結し、商談が進行中
大手企業 M社 (一兆円規模の電子デバイス関連企業)
中小企業 ソフト関連企業 4社 光関連企業 3社 電子回路関連企業 1社
以上
藤田 博孝
B B H 経営コンサルタント
9/09/2020
2020/06/02 | 研修の効果性を数値で確認 |
私は26年間、中堅中小企業様の人材育成の教育研修を実施して参りましたが、近年では「研修効果を数値」で確認し、ご依頼先の経営者様には視覚で効果を実感していただくことを意識おります。人材育成の教育研修ですと研修実施後、一般的には「感覚的な成長」を感じてもらうか、「行動レベル」で変化を感じて頂くことしかなく、視覚的・数値的に成果を感じて頂くことが難しい状況でした。時に、経営者の中には「研修をやっても意味がない」という方もいらっしゃいました。そこで、せっかく何らか成果が出ているのに、これを経営者にご理解いただくにはどうしたらいいのかと悔しい思いから思いついたのが、「組織ベクトル診断」です。こちらは、静岡大学との共同開発した組織診断でありますが、この診断ツールを「研修効果」を測るツールとしても使えるではないかとひらめき、現在は、数々の企業に研修実施前と後で活用し「数値」で変化を診ております。
下記の企業は、販売会社様ですがご依頼いただいた1年前は、社員のモラルの低さ、足並みが揃わないことに問題を感じご相談を受け、約1年間の教育研修を実施しました。
具体的には、「組織の中で仕事をすることとは」「コミュニケーション・ホウレンソウの重要性」「健全なPDCAを回すとは」「円滑なコミュニケーションを取るための方法」等々。
また、その上の階層にも管理者研修を行いながら、社長様からのご依頼である問題を解決していきました。その結果が下記のグラフです。この約1年間の活動により、ある一定の成果が見えたと同時に、次なる課題も明確になってきました。そこで、次なる課題解決のために、また1年間のリピートを頂きながら、課題解決のご支援をしております。
(組織ベクトル診断の一部を抜粋)
ベストブレーン 須山由佳子
2020/03/02 | 顧客開拓を目指したホームページの構築支援 |
浜松市南区の有限会社 タナカ製作は二輪・バギー等のプレス・溶接部品の製造業である。当ベストブレーンメンバーによる経営コンサルティングの結果、新規顧客開拓が急務という結論に至り、その対応の一つとして2018年10月にホームページの構築支援の要請があった。
支援にあたっての課題と要望
①社内スタッフは少人数のため、またホームページ構築の知識・経験がなく、何から手を付けていいか分からない。
②ホームページの構築を制作会社に丸投げするのではなく、しっかり関わり、構築後は自社で最新情報を更新できる体制としていきたい。
ホームページの構築支援手順と内容
①ターゲットの明確化
HPを誰に向けて発信するかのターゲット像を明確にするためにペルソナ手法を利用した。ペルソナ手法の一般的な説明を実施後、実際に今回の新規顧客開拓を目的としたタナカ製作のターゲット像を具体的に設定を行った。完成したペルソナシートにより、これまで漠然としたターゲット像がリアルに想定できるようになった。今後のHP構築のコンテンツを検討する際に、常にこのターゲットに対しどのような情報を提供するかを念頭に置くことをアドバイスした。
②ユーザー体験シナリオの策定
設定したターゲットがどのようなニーズを持っているのかを想定し、それらのニーズに対しタナカ製作として何ができるのか、他社と差別化できる強みを明確にする必要がある。インターネットで検索し情報入手することが一般化した現在では、ユーザーが困っていることをどのように自社が解決できるのかをHP上で情報提供できることで次のステップである引き合いや問い合わせにつながる。完成後の部品や商品を紹介するだけのホームページが多い中、自社独自のノウハウを敢えて公開することにより情報を求めているユーザーに興味を持ってもらえる。
③サイトマップの検討
ターゲット像を明確にした上で、ターゲットが必要とする情報をどのようなページ構成にしてしっかり閲覧してもらうかという観点でのサイトマップを検討した。トップページにはこのサイトに閲覧者が必要とする情報があるのかを一目見ただけで訴求できることが最も重要である。
④制作ツールの選定
近年ホームページの制作方法・ツールは色々と提供されているが、構築費用や構築後の更新費用を掛けられない中小企業では、自社で製作し更新も自社で行うとことが求められる。そのような観点でパソコンの一般的な操作が可能な人なら操作できるツールを選択した。
⑤ホームページ制作の実際
すでに作成済みの会社案内のパンフレットや過去に作成した技術資料などもコンテンツとして生かせるものを活用し、ホームページの制作をタナカ製作の社内で作業できるようにツールの基本操作を指導した。これまでに蓄積した資料の活用と必要な写真を撮影しながら、実質2週間程度で同年12月中旬ほぼ完成することができた。
完成したホームページ (https://www.tanaka-seisaku.jp/)
ホームページ構築の成果
①既存顧客や仕入先等の取引先から完成したホームページを見てお褒めを受けた。さらに、自社の強みや特徴をしっかりアピールできているとの感想を頂いた。
②新規顧客開拓で営業訪問し、その後のフォローとしてホームページを参照していただき、訪問時に充分に説明できなかった部分をホームページで補足することができた。
③ホームページを見たということでの引き合いがホームページ公開後1年2か月で16件あった。そのうち2社と新規取引の開始を予定(2020年3月、5月)している。
④既存顧客からの売上げが上昇し、新規取引の開始に伴いさらに増大の予定。
ベストブレーン浜松 小川 貞明
2020/01/23 | べストブレーン浜松チームコンサル情報 |
企業の連携による仕事の紹介・新商品の開発
コンサルタント集団べストブレーン浜松は、企業経営・工場改善・HACCP・IOT・IT・人材育成などの各分野の専門家が集まって企業支援を行っています。その中でも最近特に力を入れているのは違う分野の各専門家が複数人集って一企業に対しグループコンサルを行っていることです。
また過去にコンサル支援を行った企業、現在コンサル支援を行っている企業間同士の連携を持ってもらい仕事の紹介、コラボレーションして新商品を開発、商品化する橋渡し役などを含めたコンサル活動を行っています。
その事例を以下に紹介いたします。
1.仕事の紹介
①コンサル支援先のS楽器会社の部品を、同じくコンサル支援先の
プレス、溶接の会社に発注してもらい量産納入をしている。
プレス、溶接は高精密で、品質も安定しているので喜ばれている。
②木材製品を①とは別のK楽器会社に納入している下請け業者A社が、楽器会社から
コスト、品質の要求が厳しく、採算が合わなく悩んでいたが、型製造B社は木型の技術があり、マシニングセンターなどで精密加工が出来るB社をA社に紹介し、B社で加工してもらっている。A社,B社ともコンサル先である。
2.新商品の開発、商品化
①菓子製造業者と野菜カット、パウダー化の出来る業者と協力しあって新商品が出来ないかプロジェクトを立ち上げ動き出した。
まずは菓子業者が野菜カット会社に材料を発注した。今後はパウダーを使った新製品を追求していく。両社ともコンサル支援先である。
②木材加工(製材業)、建築、家具を生産している企業と、上記1②の金型製造会社と顔合わせし、建築、家具のセンスと木材を精密加工できる技術、設備を利用して新商品が開発できないか,今後協力し合うことにした。
3.専門分野の複合でのコンサル
某製造企業で生産性の向上、効率化をめざして、作業改善、レイアウト改善などのトヨタ生産方式のコンサルを複数人で行っているが自動化、少人化となると設備改善、ロボット化も要求される。いま設備メーカーとタイアップし着々と進めているがそこに今後IOT,AⅠの専門家を加えて総合的な改善を進めていくつもりでいる。
それぞれの専門家が集まり広角的に追求改善していくと効果もおのずと大きくなる。
以上グループコンサルの成果、コンサル先の連携による効果事例を紹介いたしました。
今後ベストブレ―ン浜松は今後も積極的に時代のニーズに会った改善活動を行って行きます。是非皆様方の企業にもお役に立ちたいと思いますので声をかけて頂けたらうれしく思います。
べストブレーン浜松顧問
宮崎 證